親知らずの抜歯はありふれた治療です。
しかし、「外科処置」の1つになりますので、安易な処置はできない治療でもあります。
親知らずの付近には大事な血管や神経が通っていることがあるので、抜歯前の診断は正確にしなければなりません。
間違って傷つけてしまうと、多量の出血や一時的な麻痺が生じることもあるためです。
一般的には二次元のレントゲン撮影で診査診断を行うものですが、当院ではCTによる三次元撮影を行います。
CTは二次元レントゲンと比べ、神経や血管の位置を正確に把握することができます。
※CTの活用は症例によって判断します。保険適用の場合と自費となる場合があります。
親知らずは必ず抜歯しなければならないものではありません。抜歯しなくても問題ないと判断した場合は「抜歯の必要はないですよ」と言うこともあります。
私が抜歯を勧めるのは、虫歯のリスクや、他の歯に悪い影響を与えることが予想される場合です。
抜歯をするか、しないかの判断は患者様だけではできませんので、まずは相談にお越しいただければと思います。
価格は約5,500円(税込)。水平に生えている親知らずの抜歯。リスクとして、抜歯後に腫れることがある。
水平埋伏歯とは、横向きに生えている歯のことです。
通常通りにまっすぐ生えている歯よりも抜歯が難しいため高度な技術が必要です。
水平埋伏歯を抜歯するためには、歯茎を切開してめくりあげ、歯の頭の部分と骨の一部分を削り取り、分割しながら抜歯します。
価格は約5,500円(税込)。親知らずの予防的抜歯。リスクとして、抜歯後に腫れることがある。
戦略的抜歯とは、「親知らずの存在が将来的に問題を引き起こすことが明らかな場合、その前に抜歯を行いましょう」という考え方です。
例えば、親知らずが原因でブラッシングがしっかりできない部分が生じている場合や、顎関節付近に生えてしまい、将来的に顎関節症を引き起こす可能性がある場合などです。
右の親知らずを抜いたら、左の親知らずも抜かないといけませんか?
いいえ、その必要はありません。
よく「バランスが崩れるから」とおっしゃる方がいますが心配しなくても大丈夫です。
同様に上の親知らずを抜いたからといって、すぐに下の親知らずを抜く必要もありません。
親知らずが生えてきたせいで手前の歯がおされ、歯並びが悪くなるって本当?
確かに以前はこのようなことが、本や一部の歯科医の間で言われていました。
しかし現在は、多くの論文やレポートで、親知らずが原因で他の歯並びが悪くなることはないと報告されています。
抜歯の費用はいくらですか?
親知らずの抜歯は、保険の範囲内で行えます。
費用は抜歯の難易度によって大きく変わりますが、通常の抜歯であればお薬代を含んで1100円〜2200円(税込)です。横に向いて埋まっている親知らずだと5500円(税込)近くになります。
親知らずの移植は行っていますか?
行っています。
ただし、移植する親知らずと移植される側の歯根の形態や状態などの条件によって可能かどうかが決まります。
どんな親知らずでも抜歯しますか?
全体の98%は抜歯しますが、以下の場合のみ大学病院等の専門機関にご紹介させていただいております。
当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。